CAMによる測定サイクルの対応『hyperMILL Probing』

hyperMILL Probingは、CAMによる測定サイクルへの対応を実現します。加工プログラムを作成するように、CAMで干渉チェックを行いながら測定動作の生成を行います。NCプログラムはCNC工作機械で実行されるプロービングサイクルに適応、3軸から5軸まで対応します。

hyperMILL Probingを使用する理由

従来の測定プログラムはCNC工作機械によって異なるマクロプログラムが使用されており、熟練のオペレータによるプログラミングが必要でした。このプログラミング作業をCAMにて行う事で、特別な知識がなくとも作業する事が可能です。また、製造プロセス測定等にも対応し製造エラーを早期に検出しより高い品質の管理を行う事が可能となります。

 

使用実例

[CASE 1] 原点をプロービング測定してから加工スタート

パレットチェンジャーマシンなど、外部段取りしたワークの位置を正確に測定してからスタートする
エッジ補正プロービング ⇒ 長方形プロービング
エッジ補正にて、ワークの傾きを補正後、角ワークの中心を原点に設定し加工

ブローピング case3

[CASE 2]加工公差の精度調整

加工公差の厳しい穴寸法を自動調整して仕上げる
円形プロービング ⇒ 2D輪郭加工
加工後にプローブ測定を行い、目的寸法との誤差を測定する、必要に応じて加工工具の補正値を調整し再加工を行う

ブローピング case2

[CASE 3]インプロセス検査

精度部品の工程内検査
軸指定プロービング ⇒ エラー出力
加工後にプローブ測定を行い、精度の確認を行う、不具合が発生した場合にはエラーを返し問題の早期発見に対応する。

ブローピング case3

hyperMILL Probingの主な機能

プロービング

3Dポイントプロービング任意のサーフェス/モデル上で指示して計測します。プローブは測定点に対して垂直にアプローチします。結果はプローブ接触時のX,Y,Z座標になります。
エッジ補正プロービングエッジに沿ったプロービングにより、加工素材の配置を補正します。
穴補正プロービング2つの穴を使用したプロービングにより、加工素材の配置を補正します。
長方形プロービングサイズと位置を計測できるように長方形のボスとポケットを計測し、参照工具の調整または座標設定を行います。
スロット-リブプロービング参照工具の調整や座標設定をするために、スロットおよびリブのサイズと位置を計測します。
円形プロービングサイズと位置を計測できるように円柱と穴を計測し、参照工具の調整または座標設定を行います。
軸指定プロービング位置を計測できるようにX,Y,Z軸で計測し、参照工具の調整または座標設定を行います。